一期一会

フロントのオーリンズからのオイル漏れが発覚し、しばらく乗れてなかったポールスマートだが、オーバーホールも無事終了し、久々にポールスマートに跨る。フロントサスペンションのセッティングはメーカー基準値にリセットされたとのことなので、軽く慣らしに58号線を北上する。11月下旬とは言え、沖縄はまだまだ太陽が眩しく、上下に着込んだレザーのせいで信号待ちなどでは汗ばんでくる。しかし、油温は安定している。やんばるの山道に入り、スロットルを軽く開けると山間部の冷気が心地良く、ひとつひとつのコーナーを丁寧に交わして行く。そこには車や自転車では味わえない感覚があり、そしてドゥカティの独特な存在意義も超え、走っていて楽しい。そのひと言につきた。

高速道路を南下中、一台のハーレーを追い抜いたあとに高速のPAへ入る。ポールスマートの前傾のポジションがきついので腰と首、腕のストレッチを行い、PAを出ようとすると先程のハーレーが入ってきた。軽く会釈を交わし、ハーレーに目をやるとタンクバッグにサイド、リアバッグと荷物を満載している。こんな大荷物は沖縄では珍しいなと思いナンバープレートを見ると徳島ナンバーである。思わずエンジンを止め、徳島からですか。と声をかけた。ハーレーは883で徳島から大阪経由のフェリーで沖縄に上陸し、本島と離島をツーリングしているとのこと。ハーレー、ドゥカティ、ツーリング、沖縄、徳島などのキーワードを元に話は弾んだ。初対面ながら1時間以上も話し込んだ旅人の道中の安全を祈念して帰路についた。


OH完了のオーリンズ。ショップオーナーのご好意により無償で保証対応としていただいた。